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【流れ橋】へのコメント       [99.11.10]


『流れ橋』にいただいたコメントから, その一部をご紹介します。


【 Mさんから 】

  『ながれ橋』っていうものを、このページで初めて知りました。
  この日本に、このようなほのぼのしたものがあるんですね。
  自然に逆らわず、ゆっくりとした時の流れを感じます。
  あくせくした現代社会で、このようなものが残っていることに
  ちょっとうれしくなりました。
  機会があれば渡ってみたいです。


【 Kさんから 】

   何時か機会が有れば、渡ってみたいと思わせる粋な橋ですね。
   時代劇の撮影に使われる河原とは、自然に近い環境が保たれて
   いて羨ましいです。


最初にこの橋のことを新聞で読んだ時は, 「流れる」という言葉の意味が よく理解できず, 何回も読み直しました。あまりにも時代離れしているため, イメージがわかなかったためです。その後インターネットで 本当に流れた橋の写真を見つけて ようやく納得しました。
正直のところ, こういうものが現代にもまだあるんだ ... というのが第一印象でした。

想像するに, 終戦後の混乱期だったので, 費用のかからない方法で とりあえず 仮橋を架けておこう, ということだったのではないでしょうか。 その後 何回か流されて 修復して ... を繰り返しているうちに, 「ちゃんとした」橋に架け替えようとしたら 反対が強くて廃止もできず, 今も続いている ... というようなことではないかと思います。


【 Uさんから 】

  1951年に出来て, 15回流されたということは, ほぼ3年に1回流されている
  わけですね. その修復に6?10ヵ月ですから20%は渡れない, こんな計算を
  すること自体がロマンがないのでしょう. やはり京都ですね.

  3.3メートル幅のてすりのない橋を二輪車で通行すると聞いただけで,
  高所恐怖症の私は足がムズムズしてきます.
  面白いことに,てすりがあれば決しててすりにぶつからないのに, ないと
  落っこちそうな気がする, 変なものです.


【 Mさんから 】

 流れ橋を読ませて頂きました。
 写真を見ながらここに鉄橋をイメージしてみると、
 景観にまったくマッチしませんね。
 それにしても、無理して流されない橋をつくらずに
 「木」を使って適当に流して修復するというのも
 またイキというものでしょうか。
 木の橋は修復する必要があるから最初からそういう
 設計コンセプトだったのでしょうか?
 それとも、どこかの神社のように「技術の継承」
 という理由もあるのかな?

 欧米の人はすぐに丈夫なものを作ってしまうことに比べると、
 なんだか日本的ですね。

 ところで、欄干が無い橋というのは恐いですね。
 「小さな橋の博物館」の写真を見ると結構、川底からの
 高さがありそうでした。


【 Iさんから 】

  流れ橋見ました。
  昔、中学校の修学旅行で京都に行きましたが
  流れ橋というのははじめて聞きました。
  京都って言うと最初に思い浮かぶのが
  五重塔です。
  日本最古の木造建築物っていう印象が
  強いみたいです。

  流された後の修復に6〜10ヶ月もかかるとは
  思いませんでした。
  流されたらワイヤーを引き戻してまたつなげば
  3日くらいで簡単に直るものだと思っていました。
  でも、直しやすくするためのものですから
  そんなに時間がかかっては意味がないのでは?
  とも思いました。

  昔の人の知恵はすごいものだと改めて実感しました。


【 Yさんから 】

 流れ橋という言葉自体は知っていたのですが どこにあるとか
 どんな原理とかは知りませんでしたので じっくりと読ませて
 いただきました。

 京都山崎という地名を読み,最初に連想したのは「サントリー」の
 山崎工場でした。新幹線・東海道線から CMで何度も見たレンガ(?)
 の建物の近くにあるんだ と場所を想像した次第です。
 山に囲まれた工場との印象だったので その近くに写真のような
 河原があるのは ちょっと意外でした。

 小川さんも感心していましたが それにしても京都府のやることも
 今の時代を考えると「優雅」というか「粋」が分かっているというか。
 修復に6〜10ヶ月もかかるのなら永久橋を作ろう なんて考えるのが
 普通の世の中。
 それに97年に橋が流れたということも ちょっと意外。大阪湾が
 近い京都辺りでは もう それほど洪水などはないので 「流れ橋」も
 名ばかりではないか なんて思ったのですが・・・。

 ちょっと「流れ橋」をgooで探してみたら112件もヒットしました。
 結構,多いのに驚きました。
 その中に 橋が流れ出す様子をシミュレーションした「絵」が
 載っていました。子供には分かりやすいかも知れません。
     
http://hiserver1.hinet.cs.ritsumei.ac.jp/~wakai/keikan/ryusyutu.html

 立命館のサイトのようです。


貴重な情報をありがとうございました。
このサイトにある『流出のシミュレーション』という図は, 木津川が増水し 上津屋橋が流れ出す様子を 順を追って示しています。 メカニズムを単純化して図解しているので, とても理解しやすいです。


【 Tさんから 】

  文字通り流れてしまうのですね。
  今でもこのような橋があるのは驚きです。

  手すりのない橋は心もとなくて渡るのにちょっと勇気がいりますね。
  四万十川の橋は渡ったことがあるのですが, 少し怖かったですね。
  でも, この橋を軽自動車が通ったの見たときは、 驚きました。

  最近は島をつなぐ大きな橋があちこちに架かって話題になっていますが
  橋も様々あって, たずねてみると面白そうですね。
  錦帯橋を歩いた時は, ひたすら感心してしまいました。


【 Oさんから 】

 昭和18年に学童疎開した奈良の王寺の近くを流れる大和川に矢張り似たような橋
がありました。橋は水面から1メートル位の高さで、欄干もなく,橋幅は人がすれ違
える程度で、長さは30乃至40メートル位だったでしょうか。但し、橋床は石で、
流される構造にはなっていなようでした。
 欄干があれば、大水が出たときに流されてきた流木等で、橋が壊されてしまうこと
があるので、橋脚を低くして、その上を大水が流れていくようにしてあるのだと、聞
かされていたように覚えています。
 もう半世紀ほども前のことで、今日までその地を訪れていないので、今どうなって
いるのか知りません。
 このエッセイを見て、ふと遠い昔を思い起こされました。


増水した時に水面下に沈んでしまうけれど 流される構造になっていない橋は 「もぐり橋」(「潜水橋」「沈下橋」)などと呼ばれるようです。 この手の橋は, 小さな川に個人で仮橋をかけたような 簡単なものから, どうにか小型の車が通ることのできるような 丈夫なものまで, 日本全国あちこちにあるようです。
関東地方で有名だったのは, 相模川(海老名市-厚木市間)に架かっていた 「相模小橋」という名前の もぐり橋です (流れ橋 だと思っていたのですが, 正しくは もぐり橋でした)が, この橋も 2年前に 近代的なアーチ橋にかけ替えられてしまい, 以前の面影はなくなってしまったそうです。
古いものは どんどんなくなっていきますね。


【 O さんから 】

1.  正直なところ、びっくりしました。と言うより、凄いと言った方が妥当
    かも知れません。私の狭い交際範囲内でこれだけのものを書ける方は
    3人目です。然も、技術系の方と伺っています。
    又、憧憬の深さからか、関心の多様性からか、充分な事前調査からか、実地
    踏査を踏まえた内容の濃さ深さに驚くばかりでした。
2.  文章:  文学者でもなく言語学者でもない私が言うのはおかしな事ですが、
    平易な単語の使用、簡潔な文体、論理性、文章構成、等々、結果として、
    非常に読み易く、分かり易くなっている。 これを達筆と呼ぶのかも知れません。
3.  内容;  流れ橋の存在理由、時代背景、歴史的意義付け、現代に於ける意義
    付け、等々への言及、更には、実地踏査を踏まえた細かな視点 (例: 土手を
    一旦河川敷に下りた所が起点になっている)、これらが、内容を充実させ、
    迫力をを与えているものと思われます。
4.  写真:  これは、如何なる文章力を以てしても、表現出来ない部分を示して
    呉れます。Technology のもたらすものと言えばそれまでですが、全体構成を
    睨んだ写真の配置は(含、Location を示す地図)、一層の実証性、迫力を与えて
    呉れます。
5.  自分の目:  客観性に加え、自分の目を通した的確な観察、判断の挿入。
    全体をまとめあげ、時に筆者の人間性を伺わせ、一層親しみ易くしている
    ように思えます。
6.  以上から、全体として (格調の湖に遊ぶ) 格調の高い紀行文になっているの
    だと思います。

とりとめの無い駄文を綴りました。流れ橋は私の知識外でしたので、真っ更な頭
で、大変興味深く読ませて頂きました。
又、 ヒトにとって最も大切なものの一つである感受性。 失いつつある or 退化
しつつある私の感受性に刺激を頂き有り難うございました。

Oさんからは 初めてメールをいただきましたが, あまりにも大げさなほめ言葉で, 最近あまり使われなくなった「ほめ殺し」という言葉を思い出しました。(^^;)
単に 自分の好奇心だけで書いていますが, 少しでも興味を持っていただければ うれしく思います。
今後もアドバイスをお願いします。


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