渡し碑コレクション
矢口の渡し  [やぐちのわたし] 


場所
東京都大田区矢口3丁目
コメント
旧鎌倉街道の渡し跡。  第二京浜国道の多摩川大橋付近。
東急電鉄・多摩川線の 武蔵新田駅から 南に向かい, 東八幡神社前で 多摩川の土手にぶつかる。 ここから 河原に下りたところに 大田区の設置した碑が建っている。

ここから1kmほど北に「新田神社」がある。新田義貞の子 義興 が, 「矢口の渡し」で命を落とし この地に埋葬され, その墓前に建てられたのが 新田神社。 歌舞伎の題材に取り上げられ 「矢口の渡し」と共に有名。

撮影日
2002年6月
碑文
大田区文化財   矢口の渡し跡

 新田義貞が, 矢口の渡しで 延文3年(1358)討死したといわれるころの渡し場は, 現在の新田神社付近であったと思われ, 多摩川は, 今より東へ大きく 迂回していたと考えられる。
 江戸時代に, 平賀源内により 戯作「神霊矢口渡」がつくられ, 歌舞伎に上演されるに至り, この渡しは有名になった。
 渡し場は, 流路の変遷と共に, その位置をいくたびか変え, この付近になったのは, 江戸中期からであると考えられる。
 この渡しは, 区内最後の渡船場として 昭和24年(1949)まで存続した。
     昭和50年3月19日指定   大田区教育委員会

矢口の渡し 矢口の渡し跡
「矢口の渡し」碑 

矢口の渡し 矢口の渡し跡
新田神社 拝殿
新田神社
「矢口新田神君之碑」