渡し碑コレクション
丸子の渡し  [まるこのわたし] 


場所
東京都大田区田園調布本町
コメント
旧中原街道の渡し跡。
東急・多摩川線の 沼部駅から 西に向かい, 河原にでたら 南の東海道新幹線の鉄橋の方に進む。 河原の公園に面したところに 大田区の設置した碑がある。

この辺りは, 東海道新幹線の鉄橋・横須賀線の鉄橋・丸子橋・東横線鉄橋 と, たくさんの橋がかかっている。

中原街道の北側, 東急・多摩川園駅の間に, 浅間神社がある。 鎌倉時代の創建になる由緒のある神社で, “浅間造り”と呼ばれる社殿が美しい。

撮影日
2002年9月
碑文
 大田区文化財   丸子の渡し跡

 丸子の渡しは, 沼部(現田園調布本町)と上丸子(川崎市中原区)とを結ぶ 多摩川の渡しで, 古くは「まりこのわたし」ともいった。 渡し守子の「もりこ」がなまって「まりこ」となったともいわれる。
 この付近は, すでに鎌倉時代の文書に「丸子荘」と記載されたり, また文明18年(1486)から19年にかけて, 京都から東国方面へ旅行した際の記録である 「廻国雑記」に「東路のまりこの里に行かかり あしもやすめずいそぐ暮れかな」と詠まれた。 中世以来の渡し場と推定される。
 江戸時代になると, 中原街道が整備され, 物資の搬入等に利用され, 昭和9年(1934)丸子橋が完成するまで利用され, 江戸東京の玄関口として 大きな役割を果たしていた。
     昭和50年3月19日指定   大田区教育委員会

丸子の渡し 丸子の渡し
「丸子の渡し」碑 

丸子橋 浅間神社
丸子橋
浅間神社