渡し碑コレクション
是政渡し  [これまさわたし] 


場所
東京都府中市是政5丁目
コメント
旧府中街道(川崎街道)の渡し跡。
西武多摩川線の終点 是政駅から, 一旦 西側の府中街道に出て 是政橋側に進む。 橋の手前の 多摩川左岸の土手道を 少し東に入ったところに 府中市の設置した碑がある。

是政橋は 平成10年に架けられた 全長400mの 斜張橋。
“是政”というのは この辺り一帯の地名で, 戦国時代の武将・井田摂津守是政に由来する と言われる。

撮影日
2002年8月
碑文
是政渡し

 是政渡しは, 是政と 対岸の大丸(現稲城市)とを結んでいた 稲城道(川崎街道)筋の渡しで, 是政村が経営していたことから その名があります。
 『新編武蔵風土記稿』(幕末の地誌)の「是正村」の項には「多摩川 (中略) 此所に渡船あり, 大丸村への往来を渡す, 冬は土橋を架して 渡船を出さず」と誌されています。 渡し賃は, 明治15年で 平水時(2尺5寸)旅人通行(1人)8厘, 1人乗人力車(1輌)1銭6厘, 大八荷車(1輌)2銭5厘でした。
 この是政渡しも, 昭和16年に 是政橋(木橋)が完成し, その姿を消しました。

丸子の渡し 丸子の渡し
「是政渡し」碑 

是政渡し 是政橋