渡し碑コレクション
一の宮渡し  [いちのみやわたし] 


場所
東京都府中市四谷1丁目
コメント
京王電鉄の「多摩川橋」と 野猿街道の「府中四谷橋」の中間。
多摩堤通りの「八中角」交差点 (府中市立第八中学校の東南端) に,府中市の建てた石碑がある。
撮影日
2002年9月
碑文
一の宮渡し

 一の宮渡しは, 四谷と 対岸の一の宮(現多摩市)との往来のために設けられていた渡しで,一の宮村が管理していたことから その名があります。この渡しは, 明治13年に 一の宮村の 作場渡し(農耕渡し) として開設されたようです。その後, 一般往来者にも供されるようになり, 昭和12年の関戸橋の開通まで細々と続いていたそうです。
 『身辺武蔵風土記稿』(幕末の地誌)の「一之宮村」の項には「渡当村より 中河原村へかよふ 船渡なり, よりて 一宮ノ渡と呼べり」と誌されています。幕末頃には, 一の宮と 中河原とを結ぶ渡しであったようです。
          平成元年12月    府中市

一の宮渡し 一の宮渡し
「一の宮渡し」碑