渡し碑コレクション
小作の渡し  [おざくのわたし] 


場所
東京都羽村市羽西2丁目
コメント
JR 小作駅の南東 1km。多摩川橋の東詰, 橋のすぐ手前を 多摩川の河原に降りる道がある。 降りきった所の林の中に 写真のような碑が建っている。

「小作の渡し」は, 友田(青梅市)と小作(羽村市)を結ぶ渡し舟だった。 青梅市側では「友田の渡し」, 対岸の 羽村市側では 「小作の渡し」 と呼ばれたらしい。
1910(明治43)年に“搬軌”が作られ, 1920(大正9)年に 吊橋の多摩川橋ができて 廃止された。
(詳しくは 「友田の渡し」の項目を参照。)

撮影日
2005年11月
碑文
小作の渡し

 ここに橋ができるまでは渡し船でした。川水の少ない冬の間は,木の仮橋も利用されていました。明治の末ごろから, 専門の船頭さんが, この河原に小屋を建て, のんびりとわらじなどを作りながらお客を待ちました。
 大水の時の備えて, 友田(現青梅市)の人々が相談の上, 明治43年(1910)鉄索(搬軌=はんき)と呼ぶ空中ケーブルを作り, 四角の鉄篭を太いロープで吊って手動で往来しました。やがてそれも大正9年(1920)には吊橋に改められ, さらに昭和14年(1939)に鉄筋コンクリート橋となり, 昭和62年(1987)に今の姿となりました。
    平成11年3月
               羽村市教育委員会

小作の渡し碑 多摩川橋
小作の渡し 碑
多摩川橋