渡し碑コレクション
熊野の渡し  [くまののわたし] 


場所
東京都荒川区東尾久8丁目
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日暮里駅方面から 尾久橋通りを北上すると, 隅田川に架かる 尾久橋に至る。 橋の歩道から 南側(荒川区側)西の階段を下りると, 橋の下に 荒川区の建てた標識がある。
階段の手すりと 背後の金網に挟まれた 狭い場所に 押し込められたように立っている。

熊野の渡しは, 大正中期から昭和にかけて利用されていた。1934(昭和9)年に 下流の尾竹橋, 上流の小台橋が開通した後は 徐々に利用客が減少したが, 戦後1950(昭和25)年まで利用された。
なお 尾久橋が架けられたのは ずっと後で, 1968(昭和43)年のことである。

尾久橋の北側(足立区側)には, 新交通システム(舎人線)の線路が建設中。
地元の人以外には ほとんど知られていない 新しい路線だが, 日暮里から 足立区舎人までの 約10kmに 専用の軌道を造り, ゴムタイヤ付き車両が ガイドウエイに沿って走行する。新橋とお台場を結んでいる“ゆりかもめ”と 同様の交通機関。計画では 2007(平成19)年開通。

撮影日
2004年8月
碑文
熊野の渡し
     あらかわの史跡・文化財
      これより北に約50メートル

 東尾久8丁目と足立区小台1丁目を結んだこの渡しは, 昭和25年3月まで近隣の住民に親しまれ利用されていた。
         荒川区教育委員会

熊野の渡し碑 新交通システム・舎人線(工事中)尾久橋
熊野の渡し 碑
新交通システム・舎人線
@尾久橋(工事中)