地下鉄 半蔵門線の住吉駅から南東に300m。
小名木川の北側,四ツ目通りの“江東西税務署入口”交差点から西に入ると左(南)がわに“猿江神社”がある。この境内(南側参道の左側)に「猿江地名発祥之地」と刻まれた平板型の石碑が建っている。
「猿江」は江東区の深川地区にある地名。隅田川と荒川に挟まれた“江東ゼロメートル地帯”にある。
このあたり一帯は 江戸時代に入ってから埋め立てられたところで,それまでは現在の小名木川あたりが海岸線であったという。
この猿江という町名は,康平年間(1060年ごろ)に「源義家臣猿藤太」と書かれた鎧を着た武士の屍がこの地に流れ着き,住民が祠を建てて懇ろに葬ったという伝説に由来する。猿藤太の「猿」と入江の「江」を組みあわせて「猿江」の神社名になり,これが地名になった。
猿江神社の社殿は 1931(昭和6)年に建てられたもので,日本最古のコンクリート社殿といわれる。