JR根室本線の帯広駅から 北東に5km。
音更町の市街地から 国道73号(帯広浦幌線)を東に進むと,相生橋の先に 本照寺 がある。
寺の前に 国道に面して「音更町発祥の地」の大きな石碑が建っている。
音更町は十勝平野のほぼ中央にあって,帯広市の北に接している。
地図を見ると,音更町の市街地は 帯広市の市街地と 十勝川を挟んで接していて,
帯広市の郊外となっているように見える。
1880(明治13)年,この地 オトフケプト(現在の音更町)に 一人の和人が定住するようになった。
岩手県出身の大川宇八郎。彼は アイヌから鹿の革などを買い付ける一方で,
広大な原野を開墾して 200頭を超える牛馬を飼育する牧場を経営。
また入植者を親身に世話をするなど 音更の発展に寄与して,80年の生涯を音更の地で終えた。
音更開基60年に際して下士幌神社境内に,宇八郎の功績を讃える顕彰碑が建てられたが,
開基80年に当たる1980(昭和55)年に 顕彰碑は本照寺に移され,同時にここに「音更町発祥の地」の
記念碑が建てられた。