発祥の地bannar
北海道発祥の地
 [ほっかいどうはっしょうのち]


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場所
北海道檜山郡上ノ国町字内郷
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JR江差線の上ノ国駅から 北におよそ2.5km。
上ノ国駅から 国道228号(追分ソーランライン)を北上すると,上ノ国町と江差町の境界付近の海岸の 砂に埋もれるように 「北海道発祥の地 上ノ国」と書かれた大きな看板が建っている。
裏側に回ってみても やはり同じように「北海道発祥の地 上ノ国」と書かれている。

“上ノ国”という町名の由来は,かつて 15世紀ごろに,渡島半島の日本海側は「上ノ国」, 太平洋側は「下の国」と呼ばれていた。その後 北方交易の拠点としてこの地が栄え,「上ノ国」の地名のみが 残ったと思われる。

上ノ国地区に和人が住みついたのは 平安時代の1189年とされ, その後 和人は館(たて)と呼ばれる城館にこもって 和人の支配する地域の拡大を計った。 15世紀には 道南に10を超える数の館があったといわれるが,まだ広い蝦夷地を本格的に支配してはおらず, 点としての拠点を確保しただけの状態であった。
室町時代の1457年に アイヌと和人の争い(コシャマインの戦い)が起こり,各地の館は敗れたが, 上ノ国の花沢館にいた蛎崎氏によって鎮圧され,道南における蛎崎氏の支配権が確立。 蠣崎氏は,江戸時代になってから 正式に松前藩として認められることになった。

このような歴史を基に,上ノ国は 和人による北海道開発の歴史の基点になった場所であるという意味で 「北海道発祥の地」と呼ばれる。しかし 北海道という地名の発祥と誤解されるおそれもあるためか, 「北海道史の発祥の地」と呼ばれることもある。

ちなみに「北海道」という地名は,1869(明治2)年に 北海道開拓使庁の開拓判官であった 松浦武四郎が命名した。 松浦は,江戸時代末期に 蝦夷地や樺太を探査した人物で,現在 天塩川のほとり 音威子府村(おといねっぷむら) には『北海道命名之地』の碑が建っている。

撮影日
2009年4月
碑文
北海道発祥の地 上ノ国
  上ノ国商工青年部
  浪漫倶楽部上ノ国

 
北海道発祥の地 上ノ国
 北海道発祥の地 上ノ国 看板

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