京成電鉄 押上線の 京成立石駅と四つ木駅のほぼ中間, 奥戸街道と平和橋通りの交差点近くに
葛飾区立渋江公園がある。この公園の中央付近に この碑が建つ。
日本のセルロイド製品の大半が 東京・葛飾区で生産されたと言われるが,
これは 大正3年に 渋江公園のあるこの場所に 玩具工場「千種セルロイド工業」が
設立されたことに始まる。
皮肉にも 千種セルロイド工業は, 不況のために 早くも大正9年に廃業してしまうが,
セルロイド工業は この地区に定着し 発達していった。
戦後 セルロイド製品は 日本の輸出品の中で重要な役割を果たしたが, プラスチック技術の
発展にともない 急速に衰退した。
この記念碑は, 3人の子どもが螺旋階段に座る彫刻が 花壇の中央に置かれ,
その前に 昭和27年と 平成2年に建てられた 2つの解説の碑が添えられている。
彫刻は 表面がのっぺりした感じに作られており, セルロイドで作られた雰囲気を出している。