発祥の地bannar
浅間高原レース発祥の地
 [あさまこうげんれーすはっしょうのち] 


場所
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢
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しなの鉄道・中軽井沢駅の北 およそ10km。
国道146号と 群馬県道54号の交わる“北軽井沢”交差点の南100mにあるコンビニ “セーブオン”の駐車場の隅に 写真の碑が建つ。

この碑は かなり最近できたもので, 去年の夏には存在していなかったようで, 今年(2006)の正月に行ったときに初めて気付いた。
オイルステンのような塗料を塗った木が2本立てられて, そこに軟らかい材質の木の板が 打ち付けられている。文字も 彫り込んだものでなく ただペンキで書いてあるだけ。 すぐにダメになるのではないかと 気になる。

「浅間高原レース」とは “レース編み”のレースではなく“オートバイ耐久レース” のことである。
1955(昭和30)年に第一回が開催され, 北軽井沢をスタートして 公道を使った 全長 19.2kmの 日本最初の本格的ロードレースとなった。
レースの目的は“国産オートバイの性能向上”で, 国内の18メーカーの 81台が出場し 熱戦が繰り広げられた。
このレースに続き開催された 1957年の第2回「浅間火山レース」, 1959年の第3回「浅間火山レース」は 公道ではなく, 新しく造られた 「浅間高原自動車テストコース」で開催された。
これらのレース結果, 日本のバイクの性能と信頼性は飛躍的に高まったとされる。
当時活躍したバイクの車体は“浅間記念館”(ここから東に5km)に公開・展示されている。

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(2012/10 追加)
2012年10月現在,このコンビニは駐車場ごと改装されて,発祥碑は撤去されて消滅してしまった。いずれ再設置されるという噂もあるようだ。
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(2013/11 追加)
「浅間高原レース発祥の地」はリニューアルされて,2013年10月に除幕式が行われた。
以前の碑が木製で,長い間風雨にさらされて見る影もなくなったため再建された。新しい碑は 旧碑の形を踏襲したもので,コンクリートの造形にステンレス板を貼り付け,碑文の書かれた中央のボードの上部には実物大のオートバイが飾られている。
碑はコンビニの駐車場の国道際に建てられているが,国道に面した側には何も書かれておらず,道路を通る車からはこれが何なのかわからない。不思議な設置方法である。
また同じ駐車場内には,レースの「スタート地点」の碑もリニューアルされており,そこには「浅間高原レース スタート地点」「浅間高原レース発祥の地碑」と書かれた木の標識が建っている。

発祥の地コレクションは、新サイト https://840.gnpp.jp に移転しました。
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撮影日
2006年5月  (写真提供 H.O.さん)
2013年11月 (写真提供 二輪文化を伝える会)
2013年11月 (写真提供 H.O.さん)
碑文
浅間高原レース発祥の地碑

 第一回全日本オートバイ耐久レース
     一九九五年

戦後の輸出立国をめざしてバイクの性能向上をはかるため通産省委託事業として公道を使用した第1回浅間高原レース〔第1回全日本オートバイ耐久レース〕が1955年11月に開催された
   5日 ライトウェイト級(250CC)
      ウルトラライトウェイト級(125CC)
   6日 ジュニア級(350CC)
      シニア級(500CC)

                長野原町
       御宿 地蔵川  北軽井沢観光協会
       NPO法人 浅間ミーティングクラブ


 
浅間高原レース発祥の地碑
 浅間高原レース発祥の地碑
  (2006/5)

新しい浅間高原レース発祥の地碑(2013/11)
 新しい浅間高原レース発祥の地碑
  (2013/11)
コース途中浅間牧場入口にある「X地点」の碑(2013/11)
 コース途中浅間牧場入口にある「X地点」の碑
  (2013/11)
スタート地点の標識<br>裏面に「浅間高原レース発祥の地」
 スタート地点の標識
 (右)裏面「浅間高原レース発祥の地」
  (2013/11)


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