発祥の地bannar
愛国婦人会発祥之地  [あいこくふじんかいはっしょうのち] 

場所
東京都千代田区九段南1丁目
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九段下交差点のすぐ南, 旧・千代田区役所の前庭, 向かって右手の植込みに隠れるように 背の低い古びた石碑が建っている。
かつて このあたりは 九段精華女学校と愛国婦人会本部があり, 愛国婦人会の創立者 奥村五百子 の銅像があったと言われるが, 今は 代わりにこの碑が立てられている。

愛国婦人会は 日清戦争の後の 1901(明治34)年に, 戦死者の遺族や傷痍軍人の救護・慰問などを目的に 作られた。
設立に当たっては 貴族院議長・近衛篤麿らの援助があり, 歴代の総裁には 皇族の妃が勤め, 全皇族を名誉会員として 上流階級の婦人多数の会員を擁した。
その後 大日本国防婦人会・大日本連合婦人会 などができたが, 1909(明治42)年には 3つの団体は 大日本婦人会に統合され, 在郷軍人会とともに 銃後を固める組織として 軍事援護に力をつくした。

撮影日
2003年4月
碑文
愛国婦人会発祥之地

  会祖
  奥村五百子刀自
  銅像跡の為
  之を建つ、
    昭和三十年秋
    奥村刀自法要会


 
愛国婦人会発祥之地碑 旧・千代田区役所
愛国婦人会発祥之地 碑
旧・千代田区役所