都営地下鉄新宿線の曙橋駅から 西に200m。
靖国通りを住吉町交差点から西に向かうと,通りの北側に 10mぐらいはあろうと思われる高さの不思議な塔が目に入る。
細長い塔の下部には 二人の老人の銅像が納められていて,その下には「大魂塔・創業」と書かれたプレートが
はめ込まれている。塔の横にある副碑「大魂塔主旨」には この地が「丸正創業之地」であると書かれている。
この銅像は スーパーマーケット“丸正”の創業者・飯塚正兵衛氏夫妻で,創業者を称え その発展に貢献した
物故者を慰める慰霊塔だという。
下記の碑文に書かれているように,正兵衛氏は 1919(大正8)年に上京して,最初は 大八車に野菜を積んで
売り歩く“引売り”からはじめ,やがてこの地に八百屋を持ち 100を超えるチェーン店を率いるまでに
至った。
この場所は 新宿駅から2km,四ツ谷・市ヶ谷の駅から1.5kmほどで,まあ“繁華街”とは言いにくいが
“都心の一等地”であることは間違いない。そこに 5mx10m(?)もの土地を占有して ドえらい立派な
記念塔が建っているのは,凡人の常識を超えていて ついて行けない。