JR信越本線の柏崎駅から 北北東に800m。
県道151号の“東本町”交差点近くに“閻魔堂”がある。閻魔堂の
北側南側入口脇
の路上に「えんま市発祥の地」と刻まれた石碑が建っている。
“えんま市”は,毎年6月の閻魔堂の縁日に柏崎の中心部で開かれる市で,200年の歴史があると言われる。柏崎最大のイベントで,500軒ほどの露店が並び,20万人もの人出で賑わう。6月中旬という開催期間は,ちょうど他の地域の祭礼が少ない時期であるため,全国の露店業者が集まりやすかったことが 市の規模が大きくなった理由とされているという。
「えんま市発祥の地」の近くには,柏崎青年会議所が建立した「(まちしるべ) えんま市」という石碑が建てられていて,次のように書かれている。
まちしるべ No.49
えんま市
「えんま市」は毎年6月14日から16日の3日間,閻魔堂を中心に西本町・ニコニコ通りから東本町の間で開催されます。えんま市は,柏崎納屋町(現在の西港町)で開かれていた馬市がその始まりといわれ,天保年間(1838年〜1843年)に,「閻魔堂の祭礼」として行われるようになりました。
かつてのえんま市では,サーカスや見世物などの興行もおこなわれ,多くの人々で賑わっていました。 現在でも植木・遊戯・飲食などたくさんの露天が立ち並び,変わらない賑わいを見せるえんま市は,夏の訪れを知らせる柏崎地域最大の年中行事の一つです。
社団法人 柏崎青年会議所
閻魔堂は,正式には“金砂山円光寺”といい,江戸時代中ごろにこの地に移転してきた。
現在の建物は 明治29年の建立とされるが,2007(平成19)年の中越沖地震によって大きな被害を受け,現地を訪問した時には 修復工事中だった。