京浜急行の新馬場駅から 西に100m。駅北口から第一京浜国道を渡った向い側の児童相談所横を
西に入った突き当たりに,臨済宗清徳寺がある。
寺の本堂前に 高さ2mほどの茶色の石碑が建っている。
柳下胡麿という人物は 明治時代の俳人。俳号は「無外坊」。
“蕉禅派”という流派を起し,蕉禅新聞を発行した。
著書に『蕉禅道句大鑑』等があるという。
それ以上の詳しいことは不明だが,この石碑は 胡麿がここ清徳寺において 蕉禅派を創業した
ことを記念して建てられたものと推定される。
なお,鎌倉の建長寺には,『蕉禅俳諧五哲記念碑』という碑が見られる。
蕉禅俳諧五哲記念碑
大正五年八月 建立
柳川堂璋翁
世外居世外
無童爵庵呑海
風見坊玉龍
山陰坊機外
無外坊湖麿
蕉禅風祖の柳下湖麿師は、菅原時保禅師の室に参ず。後に川上道済師に師事して、
通俗佛教を主唱し、並びに道化俳諧を鼓吹す。その風に従う者、明治・大正にわたり
二万七千を超ゆ。師俳界退隠の紀念として、五哲を互選して名を録したり