JR越後線・荒浜駅の西北西 約2km。荒浜漁港の内側,国道352号(北陸道)の海岸寄りにある道路の脇に,柏崎青年会議所が建てた独特の形状の“まちしるべ”碑がある。
江戸時代,北海道江差地区ではニシン漁が盛んに行われた。最初はタモ網ですくうという原始的な方法を採っていたが,
17世紀後半に越後荒浜の牧口庄三郎という人物が松前に渡って,越後で利用されていた刺網(あぞ網)を紹介したことにより革新をもたらした。
あぞ網は麻でできた丈夫な漁網で“藁製刺網”とも呼ばれる。網作りは越後の農家の副業として盛んに行われ,牧口は網の販売により財をなしたといわれる。