JR常磐線の内原駅から北に約8km。
藤井川ダムの上流に 臨済宗の寺・清音寺がある。寺の入口に案内看板があり,
「古内茶発祥の地」の文字が書かれている。
清音寺には「古内茶発祥の地」の碑が建っているという情報もあるが,
探し方が悪かったのか,境内を歩き回っても見つけることができなかった。
茨城県のお茶は,県北部の大子町を中心に産する“奥久慈茶”,県南の坂東市付近の“猿島茶”,
それに 水戸市に近い県中央部の城里町を中心に産する“古内茶”があり,
最近は これらを総称して“水戸茶”とも呼ばれる。
茶樹は温暖多湿な気候を好むため 北国では栽培が困難で,茨城県はお茶の経済的栽培の北限とされる。
このため茨城県のお茶の生産量は多くないが,高い品質により人気が高い。
古内茶の起源は古く,室町時代初期に栽培が始まったといわれる。
江戸時代,ここ清音寺に産するお茶を 水戸光圀に献上したところ,味のよさに感嘆し“初音”と命名した。
これ以後 古内地区一帯で広く栽培されるようになったと伝えられている。
“初音”の母木は今でも寺の境内に残っていて,清音寺は「古内茶発祥の地」と呼ばれている。